令和7年度の収支予算が承認されました。
2025年02月20日
iDA健康保険組合の令和7年度予算が承認されました。
一般勘定の総予算は、対前年比1億1千655万円増の21億4,525万円となり対前年比10.69%増の予算規模になりました。
令和7年度の義務的負担である高齢者納付金は、対前年度比で3,706千円の増加となり、微増の財政負担率に落ち着きました。
さて、令和7年度予算は、傷病手当金及び出産手当金等の現金給付の増加は高いものと考えられます。
医療給付費の本人一人当たり医療費は、やや増加傾向にありますが、家族の一人当たり医療費は微増にとどまっており、社会全体的に医療給付が増加している中で加入員の健康度合は高まっていることが覗えます。
令和7年度は昨年度の第三期データヘルス作成を実行に移す歳として、加入員の皆さまの健康づくりと疾病予防を重視する保健事業の充実を図ります。
支出予算配分における保健事業費(所要財源率5.31%)で、総額120,329千円となりました。
特定保健指導は、昨年に引き続きICTを活用した保健指導にfitbit或いはフォーミュラー食を選択できるものに加えヨガ教室を提供し更なる保健指導率のアップを図ります。
厚労省から令和6年度に採択されたコンソーシアム事業の「前期高齢者・プレ前期高齢者を対象とした生活習慣改善・疾病予防プログラム」を今年も展開しますので、該当者の皆さまの多くの参加を望みます。
また、OTC薬品の斡旋事業も2,000円の補助を加えて取り組みます。
歯周病予防対策として、歯科医師による出張歯科健診を提供し歯と口の健康を推進します。
また、健康動画コンテンツの配信事業を展開して健康意識向上に向けた啓蒙事業も施行します。
財政状況は、財政規模拡大による保険給付及び納付金の増加を勘案して法定準備金の積み立てを行い、前年度末準備金保有率が219.53%、年度末準備金保有率は185.84%となりました。
続いて、介護勘定に目を転じますと、令和7年度介護納付金が173,776千円と対前年比2,245千円の減となりましたが未だ調整部分負担が高いため、繰越金を計上して介護勘定設定料率を18‰の据置きとします。
本年度末準備金保有率においては、486.97%と見込まれます。
今年度は従来の健康保険証が完全に廃止され、マイナ保険証一本に変わる年となります。
効率的効果的な医療の提供には欠かせない重要な施策ですので、皆さまマイナ保険証の積極的な使用にご協力お願いします。
併せて、健康保険組合の事業運営へのご理解をいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
主とした取り組みは・・・
☆健康動画コンテンツ配信による健康意識の喚起
☆職場の保健室の設置と女性向けの検診を提供したヘルスリテラシーの向上
☆アプリを活用した複合的な生活習慣改善イベントによる健康づくり
☆OTC薬品購入の利便性向上による薬剤給付の抑制
☆前期高齢者の健康リスクアセスメント事業の展開によるアンチエージング
保険料率
一般保険料率 88.7/1,000
再掲 (特定保険料率37.64/1,000)
調整保険料率 1.3/1,000
介護保険料率 18/1,000
・一般勘定収入支出予算額 21億4,609万9千円
・被保険者一人当り保険料 284,987円
iDA健康保険組合:常務理事 島田 弘幸